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田舎×サラリーマン×副業

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サラリーマンが出世したくないと諦めたこと


田舎サラリーマンの刹那です。サラリーマンをやっていて会社の中で経験を積めば出世する事もあると思います。今回は、新卒2社目で7年ほど勤務した上場企業の事を思いだし、出世について考えたいと思います。
みなさんは出世と聞くとどういうイメージを持ちますか?世代によっても違うでしょうし、人によっても価値観は違うと思いますが私の苦しい経験を少しお伝えしたいと思います。

私の出世経験


私が勤めた2社目は、大きな生産工場を持つ上場企業です。そこで、生産機械のメンテナンス等を担当するエンジニアとして勤務していました。工場は24時間稼働で2交代制の勤務でした。
私も最初研修を受けた後、2交代勤務でシフトに入りました。3日間昼間の勤務をし、3日間休み、3日間夜間の勤務をし、3日間休みというサイクルです。勤務は12時間(休憩あり)という長い時間です。仕事中は大変でしたが、3日間の連休がありましたので、十分リフレッシュできました。また夜勤手当も出たので給料面でも良かったです。


交代勤務なので、残った仕事は次の班の担当の方が引き継いでくれて、帰宅時間が大幅に遅くなることもありませんでした。休みの日は、まだ小さい娘と遊んだり、専業主婦の妻と買い物に出かけたり楽しい日々でしたね。


交代勤務の仕事は装置の突発トラブルの対応や定期メンテナンスが主体で、大きな改善業務やシフト勤務者では対応しきれない装置のトラブル等は、日中の勤務者が行っていました。


そして私が29歳の時、出世し管理職に上がり日中の勤務となりました。


そこからがとても大変でした。日中の仕事は当然こなすのですが、帰宅後現場からトラブルの電話がかかってきたり、現場は24時間動いていますので土日に会社に呼び出されたりしました。また責任者という立場で、装置故障の対応で会社に泊まったことも何度もあります。


しかも給料はシフト勤務の時に比べ手当が無い分減り、休日の日も呼び出しや電話対応等で殆ど休めませんでした。そして、いよいよ耐え切れなくなり私は会社を辞めました。

出世って何?


私は出世した事が原因で会社を去りましたが、今の30歳代は出世にそれほど前向きでないというデータがあります。しかし私は、「もっと出世してやる!」と思い目の前の仕事に打ち込んできました。仕事ができる方がかっこいいと本気で思っていました。でも、出世したから給料が上がるわけではないし、出世したから楽が出来るわけじゃない、出世したから認められるわけじゃない。という事を思い知らされました。
出世の階段を自ら降りた時、とてもすっきりとした思いでした。


その後、わずか1年でその会社は工場を閉鎖し撤退することとなりました。

まとめ


他の会社の例が無くてすみません、もちろん私の例だけでは会社の出世は語れないと思います。
しかし、どこか出世について疑問があるという方もいると思います。
出世競争を諦めて、会社に寄生していればいいの?という訳ではありません。


私はサラリーマンも雇われている以上は会社に貢献する。しかし、その一方で自分自身のスキルを高めて自分で社会に価値を提供できるものを身に着ける必要があると思っています。


私自身もまだ、その価値を日々探している段階ではありますがそういう意識を持ちながら日々過ごす事が必要ではないでしょうか。出世を期待するという事は、その勤めている会社が存続していくという事が条件になります。


私が会社を辞めた時、ありがたいことに同僚から引き留めてもらいました。「辞めちゃうのもったいないよ。」と。でも結局その同僚も辞めざるを得なくなりました。会社という組織はそういう危うさも持っています。


厳しいようですが、自分の身を守るのはやはり自分です。
私もその事を十分考えつつ今のサラリーマン生活を過ごしていきたいと思います。